主婦がつみたてNISAを始めるときのポイント!絶対失敗しない押さえておきたい知識とは。

つみたてNISA始め方

悩んでいるお母さん
悩んでいるお母さん
これから教育資金、老後資金、マイホームなどお金のかかることがいっぱい。収入元を2つ、3つと増やさないといけない。。。そんなことできるの?

お金に稼いでもらう投資はどうかな?

でも、確実に儲けがでないと、やっている意味がないよね。

確実に儲ける、そして簡単にできるものってないかなぁ

 

本日はこんな悩みに応える記事を書きました。家計を守る主婦のための渾身の記事なので、是非最後まで読んでもらえると嬉しいです。

この記事の前半では、そもそも主婦で投資ができるのか?ということから始まり、後半では主婦に特化した失敗しないつみたてNISAオススメ銘柄を掲載します。

[box class=”white_box” title=”つみたてNISAの基礎を始めに知りたい方へ。”]積立NISAの始め方、注意すべきポイントを分かりやすく解説【初心者でも簡単!】

初心者向け、つみたてNISAって何?と考えている方の記事になります。

[/box]

以下の6ステップで進めます。

 

✔ この記事の権威性

この記事を書いている私は、2017年1月からつみたてNISAを始めました。当時は、投資経験がない初心者でしたが、走りながら考え運用してきました。

奥さんにも記事に見てもらい、主婦目線の感覚も取り入れた記事になっています。

また2024年からの新NISAに向け、別途有益な情報発信をして行きますので、よろしくお願いします。

主婦はつみたてNISAを始められるのか?

 

結論! 専業主婦も、つみたてNISAを始めることができます。

つみたてNISAは、日本国内に居る20歳以上であれば誰でも活用できる制度です。(2022年4月1日から成人年齢が18歳に引き下げられ、2023年1月1日時点で18歳であれば誰でも利用ができます。)

したがって、専業主婦など関係なく、成人年齢に達していれば、つみたてNISAで資産運用できます。

 

夫の稼いだお金であっても、妻の個人名義で投資できるか

 

結論! 夫の資金で、妻の名義口座で投資ができます

妻の口座に資金が豊富にある場合、問題ありませんが、通常の専業主婦 or パート主婦は、投資できるほど、資金は多く持っていませんね。

実際に夫の稼いだ現金を使って(贈与を受けて)投資に使うので、厳密に言うと贈与税が発生しますが、現行の贈与税は年間110万円以下は非課税です。

つみたてNISAの年間上限額は、40万円なので仮に夫のお金でつみたてNISAを満額で始めても、贈与税は発生しないため、結論として、夫のお金で妻が投資することは可能です。

贈与税は、一人の人が1月1日から12月31日までの1年間に贈与を受けた財産の合計額から基礎控除額の110万円を差し引いた残りの額に対してかかります。したがって、1年間に贈与を受けた財産の合計額が110万円以下なら贈与税はかかりません(この場合、贈与税の申告は不要です。)。

国税庁HP  贈与税とは

 

つみたてNISAの収益がプラスになると扶養から外れてしまうのか

 

結論! 扶養から外れません。

専業主婦がつみたてNISAで、利益を上げても扶養から外れる事はありません。つみたてNISAで得た利益は非課税なので、課税所得に含まれません。(非課税所得です)

例えば、妻がパート・アルバイトで収入があった場合、確定申告して税金を納めます。

但し、妻の収入が103万円以内の場合、扶養控除により控除されて課税額は0円です。

課税額が0円ということは、扶養から外れる必要はありません。

つみたてNISAも利益はそもそも非課税なので確定申告をする必要がなく、課税額は0円なので、夫の扶養から外れる心配はありません。

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余談ですが、例えば妻の年間給与が110万円だったらどうでしょうか?

扶養控除には、基礎控除(55万)と所得控除(48万)があります。扶養に入っていることで、基礎控除(55万)と所得控除(48万)の合計額103万は妻の給与から引かれ、残金から税金がかけられます。

110万-103万=7万・・・課税所得といいます。

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主婦が「iDeCo」より「つみたてNISA」が向いている6つの理由

 

さて、主婦も個人口座でつみたてNISAを運用でき、運用益が103万以上あったも、夫の扶養から外れることなく、安心して運用できることが分かりました。

 

悩んでいるお母さん
悩んでいるお母さん
つみたてNISAに似たものに、iDeCo(イデコ)があるけど、どうしてつみたてNISAなの? iDeCoはダメなのか?

なぜ、主婦にとって「つみたてNISA」が向いているか6つの理由を解説します。

[box class=”white_box” title]

IDeCoは・・・

  1. 積み立てた金額分の節税効果がない
  2. 手数料が発生する
  3. 受け取り時に税金が掛かる(非課税にならない)
  4. 60歳になるまで解約できない
  5. 最低積み立て額が高い
  6. 年間最大積立額が安い

[/box]

① 積み立てた金額分の節税効果がない

 

iDeCoの最大のメリットは、所得控除を受けられること。iDeCoで積み立てた全額が所得控除の対象になります。

扶養から外れて103万以上の収入があれば、税金の控除(所得控除)が受けられます。

103万以内の場合、課税額はありません。

従って、iDeCoの積み立た全額が所得控除になっても、課税する所得金額がないため、所得控除のメリット(恩恵)はありません。

 

② 手数料が発生する

 

つみたてNISAは手数料が無料ですが、iDeCoは手数料があります。

[box class=”green_box” title=”iDeCo 主な手数料”]
・iDeCo加入時に原則2,829円(1回)
・積み立て時に発生する手数料(毎回)
・積み立て金を管理する金融機関の口座管理手数料(毎月)[/box]

専業主婦や、103万円以下のパート主婦に、所得控除があれば、若干の手数料があっても気になりません。

最大の恩恵を受けられないことを考えると、iDeCoよりつみたてNISAの方が良いでしょう。

 

[box class=”blue_box” title=”課税所得とは”]税金を算出するための元になる金額のことです。課税所得が少なければ、算出される金額(税金)も少なくなります。[/box]

 

③ 受取時に税金が掛かる(非課税でない)

 

iDeCoを受け取るとき、3つの方法があります。

[box class=”glay_box” title]・「一括型」
・「分割年金型」
・「一括+分割年金」[/box]

「一括型」の場合は、退職金扱いとなり、退職所得控除を受けられますが、残金があれば課税対象になります。

「分割年金型」の場合、雑所得扱いになり、公的年金等控除の適応を受けられます。

いづれにしても、どちらの受け取りでも税金が掛かります。

つみたてNISAの場合、20年間の運用益は全て非課税で受け取ることができます。

 

④ 60歳になるまで引き出しできない

 

iDeCoは、基本60歳にならないと引き出しができません。

引き出しには、通算加入者期間が10年経過していないできません。

50歳半ばからiDeCoを始めた場合は、60歳半ばまで引き出せません。

iDeCoには引き出し時期に条件があるが、つみたてNISAはいつでも引き出せるので、急な事があっても安心です。

 

⑤ 最低積み立て額が高い

 

iDeCoの最低積み立て額は5000円からです。

つみたてNISAは金融機関にもよりますが、最低額は100円からできます。

 

iDeco: 簡単には引き出せない上に、積み立て金額が5000円から

つみたてNISA:いつでも引き出せる上に、積み立て金額が100円から

 

家計を預かる主婦として、つみたてNISA一択でしょう。

 

⑥ 年間最大積立額が安い

 

基本的につみたてNISAの方が多くの金額を投資でき、多くのリターンを受けられます。

つみたてNISA;年間40万円、月々33,000円の積み立て額になります。

iDeCo;年間27.6万円(第3号被保者:専業主婦)、月々23,000円となります。

投資初心者は、少ない金額から始めて、経験を積みながら徐々に金額を増やせる、つみたてNISAの方が良いと思います。

 

✔ まとめ 主婦はつみたてNISAに向いている

[box class=”glay_box” title] iDeCOは労働者向けに優遇された積み立て型年金なので、最大のメリットは「積み立て額が全額所得控除になる」ことです。

したがって、主婦にとってiDeCoのメリットは少ないため、つみたてNISAの方が良いです。[/box]

 

つみたてNISAでどのくらいの資産を築けるの?

 

では、主婦はつみたてNISAの方が向いていることが分かりました。

ここからはつみたてNISAでどのくらいの資産が貯まるのか、シミュレーションしてみましょう。

 

対象銘柄のトータルリターンについて

 

具体的に「つみたてNISA」はどのくらい稼げるのか?

実際にSBI証券の投資信託パワーサーチを使って、「トータルリターン」値、上位3位を調べてみました。

[box class=”white_box” title]

トータルリターンとは、簡単に説明すると、買付時の購入額から現時点での利益のこと。

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No 銘柄(つみたてNISA) トータルリターン(3年) 騰落率(1年)
三菱UFJ国際
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
14.4% 5.6%
SBI
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
14.7% 5.42%
大和
iFree S&P500インデックス
14.25% 5.44%

 

 

例えば、1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のトータルリターンは、3年平均14.4%です。

100万円を買付、3年後の累計では150万円ほどになり、50万円の利益ができます。

 

計算を簡単にするために、ここでは一括で購入した場合でシミュレーションしています。

定期的に積み立ての場合、この計算はあてはまりません。

 

【累計利益シミュレーション(3年間)】

単年 累計 単年利益 評価額 累計利益
1年目 100 100 14 114 14
2年目 0 114 16 131 31
3年目 0 131 19 150 50

* 小数点以下は四捨五入
* 単位:万円

 

✔ 運用方針

それぞれの銘柄の運用方針です。SBI証券のサイトから抜粋。

1位 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む先進国ならびに新興国の株式に投資し、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。

 

2位 SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・S&P500) 「バンガード・S&P500ETF」を通して、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

 

3位 大和-iFree S&P500インデックス
米国の株式に投資し、投資成果をS&P500指数(円ベース)の動きに連動させることをめざして運用を行ないます。

 

20年間積み立てると、どのくらい増えるの?

 

ここで、1位の三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を例に月々1.5万円を20年間積み立てた時の収益をシミュレーションしてみましょう。

満額(3.3万円)では家計の中から捻出できない場合を想定し、現実的な金額として1.5万円で計算します。

トータルリターン 年平均14.7%、年間18万円(月々1.5万円) 20年間積み立てた場合の収益

年数 累積投資額 評価額 利益
5年目 90万円 121万円 31万円
10年目 180万円 360万円 180万円
15年目 270万円 836万円 566万円
20年目 360万円 1780万円 1420万円

 

定期的な積み立て場合、コツコツ積み立てるので、ドルコスト平均法の効果で、買付額が減り、利益はもっと増えるでしょう。

さらに複利効果もあり、20年目には1420万円の利益になる計算です。これがすべて非課税なんです。

現在35歳として、月1.5万円を20年間つみたてNISAで運用すれば、55歳で1420万相当の資金ができる計算です。残りの人生不安なく、自由に過ごせると思いませんか?

 

主婦でも簡単!つみたてNISAを始める4ステップ

では、ここからつみたてNISAの始め方を紹介します。

手順は簡単!たった4ステップで終わります。

① 金融機関を選ぶ
② 口座開設の申し込みをする
③ 積み立てる金額を決める
④ 積み立てる銘柄を選ぶ

手順の詳細はこのリンク先を御覧ください。

 

[box class=”white_box” title=”つみたてNISAの始め方・手順解説”]積立NISAの始め方、手順を分かりやすく解説【初心者でも簡単!】

[/box]

 

主婦だからこそ、つみたてNISAを始めるときのポイント

つみたてNISAを始めるステップを紹介しました。

ここからは、主婦事情を踏まえた始めるときのポイントを解説します。

 

証券会社の選び方

 

SBI証券と楽天証券をオススメします。

この2社はネット証券会社です。

共に銘柄数が豊富、アプリが使いやすい、主婦に嬉しいポイントサービスもあります。

積み立て最低額は100円からできます。

 

企業名 取引銘柄数 最低投資額 積立サイクル ポイント クレカ決裁 リンク先
SBI証券 185本 100円 毎月
毎週
毎日
隔週
Tポイント
dポイント
Ponta
JAL
Vポイント
三井住友カード [btn]SBI[/btn]
楽天証券 183本 100円 毎月
毎日
楽天ポイント 楽天カード [btn]楽天[/btn]

 

つみたてNISAを取り扱う金融機関は、証券会社、銀行、ネット証券などあります。

オススメは、ネット証券の「SBI証券」「楽天証券」の2択です。

理由は、取引銘柄数が多いこと、クレジット決済(ポイント付与)が活用できること、窓口業務がないため、手数料が掛からないことです。

オンラインの操作、投資信託の買い方など、相談したいことがあれば、電話でいつでも相談できます。

・銘柄数で選定

金融庁が提示しているつみたてNISAの銘柄数は187本です。

ほぼ90%以上をカバーしています。

また銀行などは数本程度です。

取り扱う銘柄に大きな違いがありますね

 

・クレジット決済(ポイント付与)機能で選定

クレジットカード決済で簡単に積み立てができます。

[box class=”glay_box” title]

  • 銀行に入金する手間がありません。
  • クレジットカードからの自動引き落としです。
  • 入金忘れがありません。

[/box]

 

[box class=”yellow_box” title=”SBI証券 クレカ決済”]

三井住友カードの種類によってポイント還元率が異なります。(0.5%〜5%)

[/box]

 

追加情報! 口座開設だけでも、SBI証券では100ポイントが付きます

 

 

[box class=”yellow_box” title=”楽天証券 クレカ決済”]

年会費無料。楽天カードで積み立て投資をすれば、ポイントが貯まります。

  • 楽天カード、ポイント還元率 0.2% or 1.0% 投資信託によって異なる
     公式サイト;https://www.rakuten-card.co.jp/campaign/rakuten_card/affiliate/b.html?scid=af_oth_pc_tg

[/box]

つみたてNISAで投資するだけで、ポイントが付与されまます。

SBI証券はVポイント、楽天証券は楽天ポイント。

つみたてNISAで運用益を貯め、ポイントを得る¥。

ちょっとした二重取りですね。

 

つみたて金額の決め方

 

毎月積み立てできる無理のない金額を設定しましょう。

積み立て金額は、後日金額の変更や積み立ての一時停止ができます。

あまり神経質にならず、直近3ヶ月でできそうな金額でまずは設定しましょう。

将来、お金の掛かる時期や、余裕の出る時期が来ると思います。

その時期に金額の変更、一時停止をすれば問題ありません。

まずは、つみたてNISAを始めるにあたって、目標が大切です。継続のモチベーションにもなります。

始める際には、目的と目標金額を設定しましょう。

始める目的として代表的なのは、「教育資金」と「老後資金」でしょうか?

次にその2例を参考に目標金額を考えましょう。

 

教育資金を目的にした時、いくらに設定すれば良いの?

 

子どもの教育資金は、人生の中でも大きな部分を占めると思います。

住宅、自動車の購入のように一時的なお金ではありません。

小、中、高、大学に加え、塾や習い事など中長期的にお金がかかります。

実際に今、我が家も教育資金の渦中にあります。子どもが中学3年生です。

我が家を例にすると、小学校までは公立、中学、高校で私立に通っています。今、はやりの中高一貫の学校です。

学費は平均すると年100万円弱くらいですね。

入学時は制服やその他の準備でプラス10万円ほどで、合わせて平均すると年間100万円くらいかかります。

更に大学でお金んがかかるという具合です。親は大変です。。。。

つみたてNISAだけで全額をカバーすることは正直難しいでしょう。

つみたてNISAを教育資金の収入源の1つとして、主婦のパート収入、学資保険などを組み合わせて考えます。

具体的には、中学入学(12歳) 高校入学(15歳) 大学入学(18歳)のどこのタイミングでいくら必要か概算します。

以下に、三菱UFJ銀行様より、教育資金の一般的なデータが掲載しているので、参考にご覧ください。

三菱UFJ銀行:子供の教育費はいくら必要?教育資金のおすすめの貯め方とかかる費用の目安を解説

家計ポートフォリオ(学資保険、給料など)の中で、つみたてNISAをいくらにするかを検討し、月々の積み立て金額、投資銘柄へ落としこみをします。

年齢 12歳 15歳 18歳
学校 私立中学入学 私立高校入学 大学入学 合計 期間 目標額
パターン1 400 300 370 1070 12年間 535
パターン2 300 370 670 15年間 447
パターン3 370 370 18年間 370

 

パターン1の場合、中学入学時を目標に12年間で535万円を目標設定額とします。

子どもが生まれたときに、つみたてNISAを開始する前提です。

 

トータルリターン 年平均14.7%、年18万円(月1.5万円) 12年間積み立てた場合の収益

年数 累積投資額 評価額 利益
12年目 中学入学 216万円 512万円 296万円

実際に中学に入学時は、利益が296万円になります。

全額引き出して、残りの中学の学費を学資保険、給与で補填します。

引き続きつみたてNISAは高校の学費に向け継続します。

高校入学時

年数 累積投資額 評価額 利益
15年目 高校入学 270万円 446万円 176万円

 

高校へは300万が新たに必要になったと仮定します。

中学入学時に利益の296万円を全額取り崩した場合、中学3年間で貯まる利益は176万円になります。

高校でも中学同様、入学時でいくらか取り崩して、不足分を別の収入源で補填します。

引き続き3年間つみたてNISAを継続して、大学入学の準備をします。

以上が、教育資金捻出のための、つみたてNISAの活用例です。

 

老後資金を目標にした時、いくらに設定すれば良いの?

 

続いて老後資金について、いくらあれば安心した老後を過ごせるのか?

生命保険文化センターの「令和4年度 生活保障に関する調査」によれば、老後の最低日常生活費は、月平均23.2万円になります。

さらに、ゆとりのある生活を送るには、プラス10万~15万円ほど必要との意見が多い。

総じて月30万円ほどあれば、夫婦二人で無理なく生活を送ることができるでしょう。

 

厚生労働省が示した「令和5年度の年金額改定についてお知らせ」によれば、夫婦2人平均的な年金は、22.4万円程です。

ゆとりある生活資金(30万円)と年金(22.4万円)の差異は、約7.5万円ほどあります。

67歳から年金生活になる前提で、25年間で必要となる老後資金は、2,250万円ほどです。

では、67歳までに2250万円をためるにはどうするべきなのか?

シミュレーションします。

 

トータルリターン 年平均14%、年24万円(月2万円) 20年間積み立てた場合の収益

年数 累積投資額 評価額 利益
5年目 120万円 159万円 39万円
10年目 240万円 464万円 224万円
15年目 360万円 1052万円 692万円
20年目 480万円 2185万円 1705万円

 

年平均14%のトータルリターンがあった場合、月2万円を20年間積み立てると、投資額480万円に対し、評価額が2185万円になります。

67歳までに2250万円目標金額より若干下がりますが、ほぼ計画とおりにリターンを得ることができると思います。

 

銘柄の選び方 (主婦が銘柄を選ぶ 3つのポイント)

 

ここまで、教育資金、老後資金で必要な額を想定し、シミュレーションをしてきました。

次に銘柄の選ぶポイントを説明します。

銘柄選びの”稼ぐ”センターピンは、「トータルリターン」になります。

”稼ぐ”の他に、”節約ポイント”、”リスク回避ポイント”があるので、解説します。

 

[box class=”white_box” title=”主婦が選ぶ3つのポイント”]

  • 信託報酬
  • トータルリターン
  • 標準偏差

[/box]

 

つみたてNISAの投資信託にはどんな銘柄があるのか?

 

つみたてNISAの対象銘柄は、金融庁で厳選された長期、分散、積立投資に適した商品です。

その数は、2023年1月17日時点で187本あります。

つみたてNISAの対象は大きく分けて、「国内株式」「海外株式」「バランス型」の3つで構成されています。

地域では一番「グローバル」が多く、次いで「日本」、「北米」の順になります。

投資信託には、インデックスファンドとアクティブファンドと2つのタイプがあります。
以下のとおりです。

✔インデックスファンド

日経平均株価などの株価指数に連動する投資信託です。実際に、基準価額が株価指数に連動するようにファンドマネージャーが調整します。

基準価額の動きが分かりやすく、信託報酬(管理コスト)も安いため、初心者にはオススメです。

 

✔アクティブファンド

実際の株価指数よりも上を目指して運用する投資信託です。株式・債権などを組み替えて、ファンドマネージャーの方針で調整するため、信託報酬(管理コスト)高くなります。

 

ポイント1 信託報酬率

 

以下、SBI証券の画面を抜粋です。

 

 

家計を管理する主婦が関心があると思うのは、「信託報酬率」。

信託報酬とは、投資信託の管理/運用を投資の専門家に支払う費用です。

これは、投資信託を継続するための費用なので、投資に勝っても負けても発生する固定費です。

参考までに信託報酬率の記載は、画面の赤枠にあります。(信託報酬年間0.176%程度)

 

信託報酬額は、期中の平均基準価額 x 信託報酬率 となります。

少しでも費用を安く収めるために、是非この信託報酬に注目しましょう。

では、信託報酬ってどこで、どのように引かれているのか、を解説します。

信託報酬は毎日、基準価額の更新時に差し引かれています

私達の見ている基準価額は、信託報酬が差し引かれたあとの状態なので、ちょっと分かりにくいですね。

上記の信託報酬年間0.176%が具体的にどの程度の金額になるか計算してみましょう。

例えば、基準価額が年間を通じて平均して12,837円とすると、信託報酬率から信託報酬を算出すると22.59円となります。

365日、信託報酬は差し引かれるので、年間8245円が信託報酬として支払っていることになります。

どうでしょうか? 具体的にイメージが付きましたか?

 

✔ 信託報酬率は0.32%以下が望ましい

信託報酬率が、投資信託をするための固定費であることが分かりました。

では、信託報酬率の目安はどのくらいなのでしょうか?

結論から言うと、0.32%以下を目安にしましょう。

それぞれの投資信託の信託報酬を、SBI証券の「投資信託 パワーサーチ」で調べました。

SBI証券のつみたてNISA対象銘柄は、金融庁が厳選した銘柄のうち95%以上をカバーしています。

SBI証券の取り扱う185本の銘柄の信託報酬率は、平均0.39%ほどです。

その中で信託報酬率の安いインデックスファンドの平均は0.32%ほどになります。

よって、0.32%をボーダラインとして、信託報酬率を判断しましょう。

 

✔ 信託報酬の差はそんなに影響あるのか?

 

悩んでいるお母さん
悩んでいるお母さん
では、信託報酬が安い方が良いことは分かりましたが、具体的なシミュレーションを見せて欲しい!


AとBと商品の運用平均利回りが4%とします。ただし、信託報酬が商品Aは1.0%、商品Bは0.5%とします。
毎月1万円を20年間、つみたてNISAで運用したとき、信託報酬の差は運用益にどのくらい影響がでるでしょうか?

これをシミュレーションします。

信託報酬シミュレーション

商品 平均利回り 信託報酬 信託報酬を除く利回り 積立額/月 期間 最終
積立評価額
投資信託A 4% 1% 3.0% 1万円 20 328.3
投資信託B 4% 0.5% 3.5% 1万円 20 346.8
差分   ▲0.5%       18.5

 

信託報酬の差0.5%少なくなると、20年間の積み立て評価額の差分は約18.5万円になります。

基準価額の大きさは市場の状況に左右されますが、信託報酬率の高い・低いは銘柄を選ぶときに、判断できます。

少しでも信託報酬を意識して、収益を最大化させましょう。

 

ポイント2 トータルリターン

 

トータルリターンとは、買付時の価格と売却時の価格の差分(利益)です。

今まで、この指標を使ってシミュレーションをしてきました。

これが高いほど、儲けが多いことになります。とても重要な指標です。

しかし、儲かる反面、リスクを考えなければなりません。

そのリスクの計測が、「標準偏差」の値です。

 

標準偏差(リスク計測)

 

標準偏差とはトータルリターン率(=収益)のばらつきを表しています。

ある一定期間で、収益の大きさがバラついているか、安定しているかを見ます。

以下の例では、1月~5月でトータルリターンの推移を商品A、Bで比較、標準偏差を表示しました。

1月〜5月のトータルリターン率 推移;

商品 1月 2月 3月 4月 5月 標準偏差
投資信託A 14% 20% 10% 17% 25% 5.1%
投資信託B 10% -9% 17% -8% 20% 12.3%

1月~5月でトータルリターン率の推移を比較しています。

商品Aより、商品Bの方がばらつきが大きいですね。

商品Bの標準偏差(B=12.3%)が高く表示されています。

標準偏差の大きさは、安定したトータルリターンなのか、ばらつきがあるかを判断する指標になります。

 

主婦の銘柄の選び方 まとめ

 

銘柄の選ぶポイントをまとめます。

  1.  信託報酬率 :0.32%以下
  2.  トータルリターン :できるだけ高いもの(ただし、リスクに気を付けて)
  3.  標準偏差 (リスク計測)  :小さいほどリスクは低い

 

トータルリターンとリスクのバランス、そして信託報酬率にポイントをおき銘柄を選びます。

 

結論! 主婦が100%満足する、つみたてNISA 銘柄3選

 

銘柄の選び方のポイントを解説しました。

すべての人に適した提案ではありませんが、私の見立てた銘柄を紹介します。

✔ トータルリターンが高め、信託報酬が低い 銘柄

No 取り扱い会社
銘柄名
トータル
リターン
信託報酬 (%) リスク
メジャー
標準偏差
SBI
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
14.27 0.0938 4 21.15
三菱UFJ国際
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
14.4 0.0968 4 21.28
三菱UFJ国際
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
12.57 0.1023 4 19.89

トータルリターンを高めの銘柄を中心に揃えました。

信託報酬は低いものを選んでいます。

反面、標準偏差は高めになります。リスクメジャーとはリスクを測定する指標で、1~5段階まであります。

多少のリスクは覚悟の上で、収益の最大化にこだわる方にオススメ銘柄です。

 

✔ 標準偏差が低く、暴落リスクが少ない 銘柄

No 取り扱い会社
銘柄名
トータル
リターン
信託報酬 (%) リスク
メジャー
標準偏差
1 三井住友DS
三井住友・DC年金バランス70(株式重点型)
5.28 0.264 2 10.87
2 大和
ダイワ・ライフ・バランス70
5.74 0.242 2 11.19
3 ニッセイ
DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)
6.08 0.154 2 11.54

標準偏差、リスクメジャーの低い銘柄を中心にそろえています。

目標金額を達成させる投資なので、トータルリターンにもこだわりながらも、信託報酬は0.32以下の銘柄です。

暴落してもリカバリできる期間が少ないため、積立期間を長期で考えていない方にオススメの銘柄です。

 

✔ 標準偏差が中間程(リスクメジャー3)トータルリターンが高め、信託報酬が低い銘柄

No 取り扱い会社
銘柄名
トータル
リターン
信託報酬 リスク
メジャー
標準偏差
1 楽天-楽天・全世界株式インデックス・ファンド 10.64 0.199 3 17.68
2 SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド 10.65 0.1102 3 17.7
3 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 10.94 0.1144 3 17.92

リスク(暴落など)を極端に避けるのではなく、気にしながらもある程度のリスクを受入、その中で高めのトータルリターンを狙いながら、信託報酬を低め(0.32以下)としています。

今までの2つのタイプの中間的な銘柄です。

 

是非、銘柄を選ぶ際の参考にしてください。

最後に・・・

主婦に向けてのつみたてNISA 始め方の記事を紹介しました。

主婦も、つみたてNISAを始めることができます。

始める手順は、主婦も会社員、学生の方と同じステップですが、銘柄の選び方に損しないためのポイント(信託報酬、標準偏差、トータルリターン)を加えて解説しました。

 

[box class=”white_box” title=”つみたてNISA 始め方(口座開設)”]積立NISAの始め方(口座開設)

この記事を読んで、つみたてNISAに気になった方は、無料なので、口座開設だけでもおススメします。

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